庭先で剣道の思い出

ガーデニングという仕事に行き着いた理由かどうかは知らないけれど、こんなことを思い出した。

小学生の頃、我が家の庭は芝生が手入れされて広かった。

その中に突如として現れた剣道の打ち込み台。

鉄のフレームに面胴コテが装着され、少年剣士だった私は

無心に打ち込んで練習していました。

相手は当時無敵の北茂安の選手を仮定して

先方から大将まで私が1人で勝ち抜く!そんなイメージで

庭で練習していたのを思い出します。

 

中学生になった頃、けっこう強い学校だったので剣道自慢を

親戚の中でやってたら、祖父が

「おれは陸軍で鍛えたけん、オマエにはまだ負けん!」と

いきなり庭先で試合をさせられました。

当時60を過ぎていた祖父と14歳くらいの私。

 

俊敏さと朝錬、昼ミーティング、夜も過酷な練習で鍛えた若い体は

まぁ、コテンパンにしちゃった記憶があります。手を抜くなんて考えもしなかった時代でしたね(苦笑)。

祖父がそのとき何を言ったか、また思ったのかは今は思い出せませんが、あの時全力で試合していてよかったな、と今日思いました。

 

90歳で極楽浄土へ旅立った祖父の通夜の席で

笑顔の遺影を見ながら、お経を聴きながら、そんなことを

思い出せたこと。良いお庭の思い出です。

 

剣道の打ち込み台の前は芝生は擦り切れて表土が露出

していました。当たり前ですけど。

 

小学生、中学生の頃の剣道に熱中し、自宅で自主練習を

していた当時の自分と、その試合に応援に来てくれていた

祖父や両親などの思い出。

 

告別式では笑顔で送り出してあげようと思います。