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『ぐるりのこと』 DVDで観た

眠れぬ夜に見た映画

美大を卒業後、小さな出版社に勤める妻、祥子(木村多江)と法廷作家の夫カナオ(リリーフランキー)の夫婦のお話。
妻の祥子は、なんでもちゃんとしたいと思う人で出版社で編集者。夫は芯は強いものをもつけれど、一見フラフラした印象で稼ぎは少ない。

初めてのこどもを身籠るが、生まれてすぐに子供は死ぬ。

「きちんとできなかった」と徐々に欝になっていく妻と、それでも一緒にいる理由を「好きだから」というだけで支える夫。

法廷作家の仕事を通して重大事件(オウム・サリン・阪神大震災など)の社会情勢と2人を取り巻く時代の流れの中で、命の再生、家族の絆、人の心の闇の深さ、希望などをいっぱい詰め込んでみせてくれます。

 

140分という長い作品でしたが、「あっ」と言う間に終わってしまった印象の作品です。感動、とか安っぽい言葉ではなく、とても考えさせられ、そして「どうでもいい、面倒くさい」ことの優しさとか希望を感じます。

 

特に後半の妻の兄夫婦の何気ない言葉。何気ないけれど、この2人が言う事で、グッときました。どんなにダメな奴でも、良い部分がありますものね。

 

ハッピーエンドで終わりそうかと思わせて、最後の法廷シーンでまたドーンと落とされて、それでもまた、前を向いて歩き出さなきゃね、と。

「ひと、ひと、ひと」。道行く人々をビルの廊下から見下ろす主人公。そして絵筆を握り締める。

エンドロール・・・・。

 

とても美しい映画だと、思います。

 

僕は図面を描くことができなくなりましたが、良いインプットを

させていただけた、そんな素敵な映画です。

 

よかったら、ぜひ。