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逢いたくなったら会いに行こう

過去の日記より。家族を亡くした今、この想いは更に深くなります。

逢いたくなったら会いに行こう

サラリーマン時代、土曜出勤の営業は当たり前(今ではもっと休まないけど)。そんな土曜日の営業中、TBSラジオから流れる「土用ワイドラジオTOKYO」で永六輔さんの不定期なコーナーは、サービス出勤で荒んでいた僕の心のオアシスだった。

そのコーナーは、歌詞が「あいたい」だけを70回以上唄い続けるその名も「逢いたい」というATOMIさんの曲にのせてリスナーから投稿された「逢いたい人」への想いを、永さん達が読むというものだった。

永六輔さん、雨宮塔子さん、ラッキー池田さんやらがはがきを読むのだが、皆、涙声になりうまく読み進めない。聴いてる僕も営業車の中で目から涙が溢れ、事故に合いそうなので路肩によく車を停めていた。

きちんと読めたのは鈴木四郎さんくらい。本物のプロですね。

ひたすら皆さんが逢いたいと思う人を想う気持ちに涙がこぼれる。
永さんは言う。「逢いたいと思っていて会える人はすぐにでも会いにいきなさい。亡くなった人は思いながら瞼を閉じなさい。そしたら逢えますから」

けんかをしてそのままになってしまった人、誤解や勘違いで仲違いした人、親の死に目に逢えなかった人、初恋の人、成人し独立した息子が自分だけのものだった子供の頃を思う母親、歳をとり老いた女性が、若くして苦労して亡くなった母を、今抱いてあげたい、という想いなど、逢いたい人はさまざまだけど、一人ひとりの人生って、かくも切なく深いんだなぁ、と実感できた良い番組だった。

このラジオ、クレームがすごかったそうだ。「悲しすぎる」「運転中に事故に合うかと怖い」「やめてくれ」「逢いたい人に会いたくなって困る」など。

この投稿が本になっている。その名も「逢いたい」。二冊持っているけど、これを読んで涙がこぼれない人とは仲良くなれないかもしれん、というくらい良い本。

今流行っている簡単に泣ける本とかではなく、はがき一枚に凝縮された一人ひとりの人生が胸を打つのです。

本棚を整理してたら、思わず手にとってしまったのが運の尽き。また涙をこぼしてしまった。いつまでも本棚の整理が進まない。

家族や友人や仲間がいて、皆元気でいてくれるから逢いたい人は手を伸ばし、足を伸ばせばすぐ会える。

逢いたい人がいるのなら、すぐに会いに行かないとね。亡くなってから後悔したくありませんから。

「ありがとう」の反対は「当たり前」。いることが当たり前になっている、まずは身近な逢いたい人に会っておかなきゃ。